日々雑記
こんにちは。
冬晴れの日々が続き、冷え込みも厳しくなりますが震災後9ヶ月が経ち、現地の皆さんには寒さが厳しき折お体にはご自愛ください。毎日のご苦労をお見舞い申し上げます。
さて、2001年11月29日に元ビートルズで解散後も稀代のメロディメーカーとして数々の名作を世に出したジョージ・ハリスン氏が58歳で亡くなりました。なくなった当時、親友であったギタリスト、エリック・クラプトンは追悼公演を行い、交友のあったトム・ペティ、ポール・マッカートニー、リンゴ・スターなど親しい人々が参加し、コンサートはDVDでも見ることができます。直後のマッカートニーのコンサートでは、ポールがジョージの晩年親しんでいたウクレレを弾きながら名曲「Something」を歌い、追悼していたことを思い出します。
今� ��は、ジョージの没後10年に当たり、ドキュメンタリー映画「GEORGE HARRISON LIVING IN THE MATERIAL WORLD」が公開されました。
監督は、ザ・バンドの「ラスト・ワルツ」やローリング・ストーンズのライブ「シャイン・ア・ライト」を撮ったアカデミー賞監督マーティン・スコテッシィです。1960年代末、ビートルズの晩年に「While My Guitar Gently Weeps」、「Here Comes The Sun」、「Something」 などの珠玉の名曲を作曲し、解散時に書き溜めた曲は数百曲に及んだというジョージのドキュメンタリーを見逃してはならじと昨日、有楽町の角川シネマ有楽町に足を運びました。
上映時間を見てビックリ!!
"何で有名な人々はBilderbergersはありますか? "
なんと正味3時間半、上映時間は第一部が17:30〜19:20、休憩をはさんで第二部が19:30〜21:20という昔の超大作映画のような長さです。(昔のミュージカル映画のようですね。)しかし、さすがはスコテッシィ監督、映画がはじまるや数々のインタビューと名曲に引き込まれて長さを感じることなく最後まで一気に見てしまいました。
ひとつのポイントであるインタビューですが、このメンバーが豪華絢爛です。ポール・マッカトニー、リンゴ・スターは当然ながらエリック・クラプトン、パティ・ボイド、オノ・ヨーコ、ジョージ・マーティン、フィル・スペクター、最期を看取った奥さんのオリヴィア・ハリスン、そして息子のダニー・ハリスンなどなどジョージの在りし日の姿を浮かび上がらせると共に「うわ さの真相」的な興味も手伝って、そのひとつひとつの話に引き込まれます。
映画の第一部は、ジョージが生まれてからビートルズに加入し、驚異的なスピードで世界的なスターに駆け上がる時代を中心に描かれています。特に、ハンブルグ時代にもうひとりのビートルズと呼ばれたスチュワート・サトクリフの恋人であったアストリック・キルヒヘアのインタビューで、サトクリフが死んだ直後にアストリットの元をジョンと一緒に訪れたジョージのナイーブな瞳の話は印象的でした。また、ビートルズがはじめてスタジオに入って録音したときに、プロデューサーのジョージ・マーティンが「何か気に入らないところがあったら言ってくれ。」と投げかけると、ジョージが「あなたのネクタイ。」と答えて大笑いになったという エピソードも彼の人柄をよく表していました。
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ジョージは、初期の頃こそレノン&マッカートニーの影でギタリストに専念していましたが、作曲家への想いは強くアルバム「RUBBER SOUL」に至って「If I Needed Someone」、「Think For Yourself」の2曲が採用され、その後「Taxman」やシタールの曲「Within Without」など徐々に作曲家として頭角を現していきます。映画の第一部は、ビートルズ時代の後半にエリック・クラプトンなどとの交流の中から名曲「While My Guitar Gently Weeps」が出来上がったところで終了します。
個人的に言うと、第一部のビートルズ時代はこれまでさまざまな場面で知ることができたエピソードが多く、ポールやリンゴの裏話がことのほか面白かった以外は既に知っていたエピソードが多かったのですが、第二部に入るやこれまで知らなかったジョージ・ハリスンの実像が次々に明らかになって行き、その真摯な人柄と人生を生きることへの姿勢に大きな感動を覚えました。
ジョージとインドの関係は有名ですが、ラヴィ・シャンカールに傾倒して交友を深め、シタールの演奏を学ぶと同時にインドの精神世界にも傾倒し、生涯マントラを唱えることによる心の支えを得ることになります。大ヒットした「My Sweet Load」や「Give Me Love」の歌詞がすべて精神世界の「Load(造物主)」にささげられたものであったとの事実はいまさらながら驚きでした。
ミゲル·デ·ウナムーノは誰ですか?
この映画では、奥さんであったパティ・ボイドとクラプトンとの3角関係についても当の本人たちからの証言で赤裸々に事実が語られています。興味本位はあまり趣味ではないのですが、クラプトンがパティへの思いを綴った名曲「いとしのレイラ」をパティに聞かせて自らの胸のうちを告白した、とのパティの証言には心が締め付けられる複雑な思いを感じざるを得ません。また、クラプトンも真摯に親友であったジョージにパティへの思いを告白したことを語っており、生涯クラプトンとの友情を重んじたジョージの人間としての度量の大きさには本当に感動します。
そして、晩年のハリスンの姿は、息子のダニーと奥さんのオリヴィアがその思いをこめて浮き彫りにされており最後まで人生を真摯に全うした愛にあふれる一人のミュージシャンの姿に心が温まります。
この映画には、ジョージが生涯に作った数々の名曲と未発表曲も含め50曲以上の楽曲が使われています。ビートルズファン、ジョージ・ハリスンファンはもちろんですが、音楽ファンであればぜひとも鑑賞をお勧めします。ビートルズをこよなく愛する私にとっては、本当に至福の3時間半となりました。
【閑話休題】
ところで、先日リフレッシュのために香港&マカオに観光旅行に出かけてきました。
香港は、「見る、食べる、買う」という点では満喫できる街ですが、今回はおまかせツアーでしたので香港の歴史や大英帝国の統治時代をあまり感じることがなく、その点では少し残念でした。1997年の香港返還以降、500万人であった人口は900万人に膨れ上がり、中国人の大量流入によって格差社会が広がりもともとの居住者にとっては不満が広がっているとのこと。不動産の高騰も世界一という状況を聞いて、世界不況の影響はここにも及んでいると感じざるを得ません。
一方では、かつて香港の代名詞であった海上にいた船上生活者は、返還以降の島岸の大開発事業によって丘に揚げられてほとんどみることができませんでした。その街を挙げての開発工事のすさまじさは、� �さに香港のパワーを感じさせます。
香港は南に位置するので気温は18℃から22℃ととても過ごしやすいのですが、湿度が高いせいかホテルをはじめレストランや展望台などあらゆる施設で強力にクーラーが効いていて、外ではシャツと上着で充分なのに室内に入るとコートが必要という変な世界で大いに閉口しました。
やっぱり中国にはエコの思想はないのですね。
逆にマカオでは、ポルトガル統治時代に築かれた教会や歴史地区が観光名所となっておりその歴史地区の観光は心に染み入るものがありました。特にフランシスコ・ザビエル像が刻まれ、日本菊の彫刻の入ったセント・ポール教会の壁面には17世紀の歴史を感じてしばし亡羊と眺めてしまいました。また、名物の焼菓子、エッグタルトは焼いたプリ ンの味がしてとてつもなく美味しいお菓子でした。有名なカジノの建物は驚きのハデな建築物で目を見張りましたよ。
ということで、世間話が長引きましたが、今日はこの辺で失礼します。
皆さん、冷え込みも強くなります。体に気をつけてよい年末をお過ごしください。それでは、またお会いします。
今回も最後までお付き合いありがとうございます。
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