2012年5月17日木曜日

りらの感想日記♪: 2010年 映画&DVD 鑑賞


【第9地区】 ★★★★★ 映画(祭) (18)

ストーリー

巨大な宇宙船が漂着し、難民となった異星人を隔離するための収容キャンプを抱えることになった南アフリカを舞台に、異星人と周辺住民との軋轢が深刻化する中、当局の新たな対応が思いもかけぬ事件を招いてしまうさまをドキュメンタリー・タッチの語りと大作映画に引けを取らない驚異のヴィジュアルで描き出していく。(all cinema)

-

-

-

-

-

2月に開催された 【ゆうばり国際ファンタスティック映画祭】 で26日(金)4本、27日(土)3本と、2日間で7本の招待作品を観たんですが、その中で一番会場が盛り上がったのがこの作品でした。

正直、 【パラノーマル・アクティビティ】 の時と同じように期待はずれに終わるんじゃないかな、と思ってたんですが、逆に想像以上に面白い作品でした。

※肝心なところは書いてませんが、多少ネタバレがあるので知りたくない場合はパスしてくださいね

-

ある日、上空に突然現れた巨大な宇宙船に地球は大騒ぎになるのだけど、いざ調べに宇宙船に乗り込んでみると異星人は栄養失調で(笑)弱っていて……。

人々は彼らを保護して、一時的に彼らを収容するキャンプを設置。最初は彼らを助けようとしたものの、なんといっても彼らはあまりにも異質。
異星人たちの居住区をフェンスで囲い、ほかの場所へ移動できないように隔離するのだけど近辺の人間たちは異星人たちの立ち退きを望むようになっていきます。

異星人と地球人との対立や争いのため、居住区はたちまちのうちにスラム化。

そして20年後。

異星人たちは増え続け、巨大宇宙船が動く気配もなし。
政府は異星人たちを新たな別の場所へ移すことに。
その対応を任せられたのは異星人たちに関する問題すべてに対応することを目的としている会社のMNU。

そのプロジェクトのリーダーとしてエイリアン課のヴィカスが任命されます。
このヴィカスはMNUのCEOの娘と結婚していて、優しそうだけど気の弱そうな感じの人物。


モトリー·クルーtheatreofの痛み

本当に、この人にそんなことができるのかな?
と、ちょっと心配に
最初のほうで、こういったことがわかるような映像がながれるのだけど、合間合間に 「ヴィカスがあんなことをするとは……」 とか、ヴィカスの妻や友人、家族のインタビュー画面が挟まれてます。

で、実際のヴィカスは人のよさそうな普通の男性なので、いったい、この彼がなにをしたのか? どんな大それたことをしたのか?

早く知りたくてたまらなくなります。
そんなふうに最初からつかみはかなりオッケーでした
そして、話は実際に何が起きたのか? が語られていくことになります。

ここから段々面白くなっていきます。
ヴィカスが異星人たちに立ち退きを勧告にいくことになるんですが、その途中ヴィカスは挙動不審な異星人に出くわします。

怪しいと思ったヴィカスが家の中を調べると異星人にしか使えない彼らの武器が隠されていて……。ヴィカスはさらに家の中を調べるのだけど、その時黒い筒上のものを発見。
そして、中身がなんなのかを調べるうちに突然、中から液体が飛び出してきてヴィカスは誤って吸い込んでしまいます。

その時からヴィカスはとんでもない事態に巻き込まれていくことになります。
液体を吸い込んだ直後からヴィカスの具合は悪くなり、とうとう自宅で倒れて病院に運び込まれるのだけど、目覚めたヴィカスは治療中の自分の左手がこともあろうに異星人と同じものに変化しているのを見てしまいます。

パニックにおそわれたヴィカスは有無をいわさず拘束されて隔離されることに。
そして、ヴィカスは義理の父親の立ち会いのもと、実験を強要されるのだけど……。

今まで異星人の武器は、地球人類には反応することがありませんでした。彼らの武器は地球のテクノロジーを遙かに越えていて、武器も小さいものでもかなりの破壊力を要しています。 
今回のヴィカスの災難は、そんな状況を打開するためのチャンスだととらえた義理の父親に目をつけられてしまったこと。

妻のタニアの父親でMNUのCEOでもある義理の父親は早速、ヴィカスを使って実験を開始。
ヴィカスの意思を無視して、次から次へと異星人の武器を試し撃ちさせ、すべての武器がヴィカスに反応することを確認します。


のt-痛みがウィットストリッパー(リミックス)マブラヴ

そして、なんとも恐ろしいことにヴィカスが完全に異星人の姿に変化する前に、異星人のDNAを取り込んだヴィカスの"肉体だけ"を利用するよう研究員が提案するのだけど、その意見をあっさりと受け入れてヴィカスの "臓器" を取り出すことに同意 彼の臓器を有効に利用しようとします。

仮にも娘の夫をあっさりと切り捨てる義理の父親の冷酷さが怖かったです。罪悪感も哀れみももたず、ただ利益だけを追求しようとする姿にはぞっとしました。 しかも、そんなやりとりをヴィカスは身体を拘束された状態で聞かされるんですから、残酷です
そしてヴィカスは生きたまま殺されそうになるのだけど、危機一髪、なんとか自力で脱出することができます。

ホッとしました。
ところがそんな気持ちもつかの間で、知り合いに助けを求めようとするヴィカスを、義理の父親が先手をとり彼が異星人から悪質なウィルスに感染した危険人物だと情報をながし、MNUの私設軍隊を追っ手をかけてきます。。

追われる身になったヴィカスは行き場をなくし、異星人たちの居住区 "第9地区" へ逃げ込むことに。
そこで、そもそもヴィカスが変化する原因となった物体を作り出した異星人クリストファーと出会うのだけど、彼から身体を治せることを知らされます。

上空に止まって動かない母船に行けば治療できると知ったヴィカスは、自分を信じて待つと言ってくれた妻タニヤのもとへ戻るため、クリストファーとともに、MNUに没収された物体を鳥に戻ることを決意します。

ところがこれが簡単ではありません。
MNUの私設軍隊やら、第9地区を仕切っている人間のギャングやらがヴィカスが異星人の武器を使えることを知り、彼を手に入れようとつけねらうものだから、事態は混乱の度合いを深めていきます。

そして、気は弱そうだけど人のよかったヴィカスは、人が変わってしまいます
協力者だった異星人のクリストファーが、先に実験材料にされて惨たらしく殺されている仲間たちを助けると言い出して、ヴィカスを治療するには3年かかる、と告げたとき、彼の中で何かが切れたのかクリストファーを殴り倒して自分だけで母船へと戻ろうとします。


サタデー·ナイト·フィーバービージーズmp3

でも、そんな自分本意な行動が結局は自分の首をしめることになって、せっかくクリストファーが20年かけて修理した指令船は撃ち落とされてしまい……。

もう、とにかく完全に変化してしまう前に、一刻も早く人間の身体に戻ろうとするあまり、卑劣な行動をしてしまうんですが、そんなヴィカスの姿は芥川竜之介の小説「蜘蛛の糸」 の主人公かんただ のようでした。
彼は自分が助かりたいあまり、ほかの人間をけ落とすという行動にでて、結局は自分も救われませんでした。

まさしくヴィカスもそんな感じで、最初の方こそ同情していましたが、この時点では愛想がつきてしまって、なんともいえない失望感におそわれてしまいました。

そうして、ヴィカスは軍に再度捕まることになるんですが、そこにこんどは第9地区のギャングが彼を拉致しに現れて……ヴィカスの争奪線がはじまります。
そんな騒ぎの間にクリストファーの息子が、これまた軍に捕まってしまった父親を助けるために、撃ち落とされた指令船の修理を地道に続けます。

このクリストファーの息子がなんとも利口で、子供ながらヴィカスよりもよっぽど頼りになってました(笑)
そして、指令船から上空に停止したままだった母船を動かすことに成功します。
この出来事のおかげで、ギャングに拉致されて腕を切り落とされそうになっていたヴィカスは命拾いをすることができます。

異星人に変化しかけている身体のおかげで、異星人の機動歩兵(?のようなものかな)に、乗り込み操作することができたヴィカスはそのままクリストファーを見捨てて自分だけ逃げるのだけど……。

ここから、またヴィカスは変わります。
今まさに殺されようとしたクリストファーを助けに戻るんですよ~。

もうこのあたりから場内の人々は、かなり話に入り込んでいたようで、「おーっ!」  とか、「やれー」  とかいう台詞が聞こえてきてました(笑)
さらには、ヴィカスのうって変わったカッコいい戦いぶりに拍手もおきて。

私もしっかり拍手してました
後半のヴィカスはかなりカッコいいです。今までの卑劣ぶり&へっぽこぶりを払拭するほどの活躍で、最後は思わず泣けるほどでした。


ストーリーとしては、なぜ宇宙船は動かなくなったのか? 宇宙船内ではなにが起きたのか?
ということは、はっきりと明らかにはされていません。
さらには、クリストファーはどういう立場の異星人だったのか? とか、なぜ人類は彼らと話し合い問題点を解決しようとしなかったのか?
気になることは結構あります

最初は異星人の彼らと意思の疎通ができなかったのかな、と思ったんですが、しっかり英語で話してたし(笑)
なんで、ここまでお互いの関係が悪くなったのか? ちょっと不自然なような気もしましたが、それこそ、そんなことを言えば話が成り立たないと思うので、このへんは深くつっこまないことに。

なんというか、そういったつっこみどころを 「まあ、いいや」 と言わせるだけの勢いがあって、今回の映画祭で私が観た10作品のうちで一番楽しめた作品でした。
グロい映像があったり、ヴィカスのしたことに嫌悪感を感じる場面もあったんですが、でもそれもこれも、すべて最後に映し出された映像を観て帳消しになりました。

まさか、この作品であんなふうに切ない気持ちにさせられるなんて ……かなり意外でしたが、ああいうラストは結構好きです。 ただ、ひょっとしたら……好き嫌いがわかれる作品かも? B級ホラーが好きな方はたぶん楽しめると思うんだけど…どうかな?

-



These are our most popular posts:

高松市立国分寺南部小学校 図書目録一覧 ( 平成21年1月1日現在 ) ① ...

2009年1月1日 ... ナイチンゲール, 傷つき病む人々に光を与えた「白衣の天使」, 阿部 光子 著, 新学社・ 全家研, 1991. ナイチンゲール, "戦場の天使"とよばれたイギリスの看護婦, 真斗 まんが, 小学館, 1996.12 ...... ダレン・シャン, 4, バンパイア・マウンテン, Darren Shan 著, 小学館, 2002.4 ... ちかい, ポール・ジェラティ 著, 評論社, 1996/8/12 ... read more

read more

read more

ブックリスト

2007年12月31日 ... ナイチンゲール, "戦場の天使"とよばれたイギリスの看護婦, 真斗 まんが, 小学館, 1996.12. ナイチンゲール, 傷つき病む人々に光を与えた「白衣の天使」, 阿部 光子 著, 新学社・全家研, 1991. ナイル川とエジプト, 赤地 経夫 文・ ...... ダレン・シャン4, バンパイア・マウンテン, Darren Shan 著, 小学館, 2002.4. ダレン・シャン5 ... ちかい, ポール・ジェラティ 著//せな あいこ 訳, 評論社, 1996/8/12. 地球というすてきな星 ... read more

Related Posts



0 コメント:

コメントを投稿